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ま心のコラム

被災地に贈る心

2015年10月13日

神淡路大震災が起こった平成7年は「ボランティア元年」と言われています。大震災を境にして、それまで特別な経験や資格が必要だと思われていたボランティア活動に、一般市民も積極的に参加する意識が広がりました。

平成23年3月11日に起こった東日本大震災においても、全国から、そして海外からもボランティアの方々が駆けつけて被災地を支援しました。

「何の専門家でもない自分が行って一体何ができるのだろうか?」

そう思いながらボランティアに参加し、今までに経験したことがないほどの大きな感謝を寄せられて感動したという方が数多くいます。
被災地の方は「来てくれるだけでありがたい」と思っているのです。

神淡路大震災の被災者の一人は「何がしんどいかと言ったら、まだ苦しいのに世間から忘れられるしんどさやね」と語りました。

もちろん、復興の核心部分には土木や建築、精神医学など、様々な専門分野の知識と経験が不可欠です。しかし「来てくれるだけで嬉しい」という被災地の方の気持ちに応えてあげること、これは人間的な温かい心の専門領域です。

メリカで考案された「傾聴ボランティア」という手法があります。ただ話に耳を傾けるだけで、話し手の心を解きほぐすやり方です。

震災の避難所で「今が一番幸せだね」と笑顔を見せる高齢の女性がいました。一人暮らしで話し相手もいなかったのが、避難所暮らしをするようになってから、ボランティアの方が「おばあちゃん、おばあちゃん」と入れ代わり立ち代わり話しかけてくれるようになったからだそうです。

ランティアに参加することで得られる連帯感を楽しいと感じる方、ボランティアが自己実現だという方もいます。ボランティアをきっかけに人生観が大きく変わったという方もいます。

のために働くことは素晴らしいことです。なぜならそれは人を助けることになるのと同時に、それ以上に自分自身を助けることになる、一石二鳥の行動だからなのです。

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