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ま心のコラム

自分へのプレゼント

2014年5月1日

に親切にして、その人から心のこもった感謝の言葉が返ってくるのはとても気持ちがいいものです。あるいはその逆に、親切にしてくれた人に素直に「ありがとう」と言った時、そのあとに残るほのぼのした余韻は幸福のひと時です。心と心が向き合って、お互いを明るく照らしているからそんな気持ちになれるのです。

ころが、その人ごとの都合で、誰もの心が必ずしもお互いに向き合っていないのが世の中です。
道を教えてもお礼も言わず立ち去ってしまう人もいれば、借りたものに傷をつけて返す人もいるでしょう。競争に勝つこととは人の足を引っ張ることだと思っている人もいるかもしれません。

「人に親切にしたってこっちが損をするだけだ。ばかばかしい」
これでは良くない、何とかしなければと思っても、なぜか思った通りにできないジレンマがうっすらと世の中を覆っています。
「自分さえ良ければ」という考え方は、本人がそうとは気づかないだけで、実はそう考える本人を一番深く傷つけるのです。

「自分さえ良ければ」と考えることは、同じ考えの人と丸い柱の周りを回る競争をするようなものです。ゴールもなく、後先も分からないまま抜いた抜かれたと無意味な消耗を続けるばかりなのです。

かから「ありがとう」と言われると、ま心の種が一つ広い宇宙に飛び立っていきます。
そして誰かのために流した涙も小さな星のように限りない空に吸い込まれていきます。

人のための優しい心は、たとえ誰も知る人がなくても、宇宙をぐるりと一周したあと信じられないほど大きく育って、必ず元の持ち主のもとへ帰ってきます。それは自分から自分への、一番大きなプレゼントなのです。

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