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ま心のコラム

未来への贈り物

2014年3月1日

たちの生活は一体どこに向かって進んでいるのでしょうか?
その答えがわかった人は歴史上誰もいません。未来を見た人はいないのです。私たちにはただ、過去を振り返って検証することが許されています。過去を振り返ることによってのみ、正しい未来を選択することができるのではないでしょうか。

「世が末になったのが悪いのではない。人が精を出さなくなったのにこそ罪がある」
こう書き残したのは、武士道を説いた『葉隠』の作者、鍋島藩の山本常朝です。
社会を全員で漕いでいる一艘の大きな船だとすると、その低迷とは潮の流れが逆向きの時です。いくら漕いでも前に進まないのは当然なのです。「やり甲斐がない」と漕ぐのをやめてしまえば船は元来た方へ際限なく流されていってしまいます。流れが逆向きの時こそがありったけの力を使って船を漕ぐ時なのではないでしょうか。

「剣で殴りつけるよりも、笑顔で脅かすがよい」
これはウィリアム・シェイクスピアが書いた戯曲のセリフです。
怒られるよりも笑顔で言われる方が相手の言うことを素直に聞けるものです。そしてときに、怒られるより笑顔の方が怖いという場面もあります。そんな笑顔は大人のテクニックです。
拉致被害者問題や領土問題など、国際関係もこの「笑顔」で当たってほしいものです。

「人生は紙一重だ。こちらが根負けしかかったとき、相手もこちらに根負けしかかっているのだ」
株式会社リコーの創業者であり、経営の神様と言われた市村清の言葉です。昭和の高度経済成長を演出した達人の言葉は、時代を超えて心に光を投げかけてくれます。
偉業を成し遂げる人に共通しているのは、自分を信じ、人を信じる卓越した心の働きではないでしょうか。

葉は心のタイムマシンです。遠い時代に生きた知恵ある人が、時に目の前の問題の解決に知恵を貸してくれるのです。私たちの心も、そうやって未来に運ばれていきます。

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