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ま心のコラム

未来の生活

2014年8月1日

たちは今、どこにいてもスマートフォンで連絡を取り合い、高画質の大型液晶テレビで番組や映画を楽しみ、インターネットで家から一歩も出ずにどんなものでも手に入れることができる世の中に住んでいます。ロボットが生活の一部となるのもそう遠い日のことではなさそうに思えます。かつてSF作品で描かれた未来像は大半が現実のものになったと言われています。

かしその一方、社会で起こる事件も、現代でしか見られない様相を呈するようになってきました。
甘えた絶望の道連れにと、罪もない人を何人も殺傷する事件。年端もいかない子どもの自殺や殺人。幼児の虐待死。はたまた、介護に疲れ果てた末の母子の、孤立無援のなかでの無理心中は罪を裁く側の検察官にまで「哀切極まりない」と涙を流させました。

つてなら大事件と言われるほどの怪異な事件が日常の背景となってしまうほど、現代人の心はすさんでしまっていると言えます。かつて夢見た「未来の生活」を実現した科学技術は心の癒しとは無関係、いやそればかりかさらなる心の渇きに加担しているのではないでしょうか。

や刃物を危険だからとなくしたとしても、凶悪な犯罪はおそらくなくならないでしょう。罪を犯すのは銃や刃物ではなく人間だからです。
人の暮らしが良くなるかどうかのカギを握るのは、物ではなくて心なのです。
科学技術と歩調を合わせて心も進歩させていかなければ、私たちは幸せになれないのです。
私たちが希望する本当の未来とは、誰もが謙虚に他人のためを思い、心の温かさを競い合う世の中なのではないでしょうか。

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