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ま心のコラム

時代と原発

2018年10月1日

界で初めての原子力発電は1951(昭和26)年、アメリカ合衆国アイダホ州の砂漠に作られた研究所で行われました。発電量は1000ワット、電球を4個点灯させることができただけでした。それから67年を経て、現在世界には4百数十基の原子炉が稼働しています。

2 011(平成23)年3月11日の東日本大震災から7年を経て、現在日本には17カ所の原子力発電所があり、39基の原子炉がありますが、そのほとんどは運転停止状態です。
福島第一原発事故の影響で、福島県には今も居住できない「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」が指定されています。平成30年8月現在、3万3千人以上のかたが福島県外に避難しています。
ふるさとへ、いつ帰れるのか――。避難した方々の焦がれる思いに対する答えは、今のところ出されていません。

「原子力は人類が手に入れた高度な技術である。管理をより徹底して共存すべきである」という原発推進派と、「たった一つの過ちで深刻な被害をもたらす原子力を、人類は使用すべきではない」という反対派が意見を戦わせています。
原子力の平和利用の是非は、人類にとって大きな試練であり、時代は、どういう未来を描くのかの分岐点に立っているのではないでしょうか。

日本大震災を始め、熊本地震や北海道胆振東部地震、また平成30年7月豪雨など、数々の災害に苦しむかたがたがまだたくさんいます。
忙しい生活の中で、手助けを必要としている人のことを、私たちはつい忘れがちになってしまいます。
しかし、反対の立場に立ったときのことを考えてみましょう。先行きの見えない不安な生活の中で、誰かが温かい手を差し伸べてくれたらどれほど心強いことでしょうか。

「自分がしてほしいことを相手にする」のが温かなま心ではないでしょうか。
たとえま心の行動に何の見返りもなかったとしても、正しい行いをする人の心は強く、美しく磨かれていくのです。

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