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ま心のコラム

心の散歩道《その13》「コロナウイルスが教えること」

2020年6月1日

新型コロナウィルスが蔓延し、世界が深刻な対応を迫られる中、注目を浴びた一冊の小説がありました。
それはフランスのノーベル賞作家アルベール・カミュの『ペスト』です。
突如蔓延し始めた疫病ペストのため、アルジェリアのとある都市が外部から隔離されるという状況が、世界中で「ロックダウン」された都市の状況と酷似しているところから注目を集めました。

ペストで閉鎖されたオラン市では、さまざまな人間模様が描き出されます。医師リウーと旅行者の青年タルーは町をペストから救うために身を挺して働きます。ある人はさまざまな手段を講じて閉鎖された町から脱出しようと試みます。神父は「悔い改めよ」と説き、犯罪者は混乱を利用して罪を逃れようとします。
アルベール・カミュの文学は「不条理」の文学と呼ばれます。何の落ち度もない人々がひどい状況に巻き込まれる理不尽さを、静かな憤りとともに描いているのです。

今回のコロナ禍で、世界中の人々がこの「不条理」の渦に巻き込まれました。経済は壊滅的な損害を被り、教育は滞り、物資不足が人々の不安を駆りたてました。その損失は計り知れないものです。
しかし今回のコロナ禍で人々が何か大きなことに気付いたのも事実なのです。
それは「人間は経済の発展や教育の充実よりも守らなければならない何か大切なものを持っている」ということではないでしょうか。

それは「命を守る」ことではないでしょうか。お金があっても教養があっても、命がなくなればそれは何にもなりません。
「自分の命や愛する家族の命を守りたい」
コロナ禍の中で、誰もが多かれ少なかれそうした気持ちを抱いたのではないでしょうか。
ですが、たった一人の力で疫病の蔓延に立ち向かうことはできません。人々が一致団結し、大きな「絆」で立ち向かう以外に方法はないのです。

「不条理」に立ち向かうには人と人とが助け合うことが必要なのです。「他人の喜びを我が喜びとする」という石井先生の言葉は、曲がり角に立った歴史の中で、ひときわ強く輝いているように思えます。
経済的な発展よりも人と人とがお互いを思いやることの方がずっと大切なのだということを、「コロナ禍」が教えているのではないでしょうか。

「ペスト」はある日突如として終焉を迎えます。町には平和が戻りましたが、医師リウーは妻が滞在していた療養地で病気のために亡くなったことを知らされます。
「本当にペストは終わったんだろうか?」という疑心暗鬼の中で市民の生活が再開します。

コロナ禍はまだ終わったとは言えないのかもしれません。
仮にまだ終わりではないとしても、私たちはそれと戦い続ける強さを失ってはならないのです。
その強さとは、お金でもモノでもなく「人の喜びを我が喜びとする」心と心のつながりなのです。

 

===【信じますか?ESP体験談】運転資金の悩みが一転===

履き物店を経営しているAさん夫妻の話だ。
「息子三人の学資でひと財産、ふた財産を使い、そのために店の運転資金が苦しい状況でした。高い利息でノイローゼ気味にもなりました」
夫妻は指導テープを毎日聴き、家にも店にもワンダーシールをしっかり貼っていた。
「ある夜のことです」とご主人が語る。それは石井先生の指導会に参加した夜のことだった。
「近所のかたと仕事のお話をしている最中『どこか融資してくれるところはないでしょうかね』と何気なく言ったところ、お相手が『どれくらい?』と聞いてくるんです。金額を言うと『私が貸しましょう』と即座に言ってもらえました」
Aさんはまるでキツネにつままれたような気分だったという。金利も安く、運転資金問題はあっという間に解決してしまった。
「これぞ石井先生のおかげ」
Aさんは普通ではあり得ないESPの力に心から感激したそうだ。

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