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ま心のコラム

幸せを呼ぶのは行動する勇気

2018年4月4日

1964年、アメリカである事件が起こりました。
キティ・ジェノバーズという29歳の女性が暴漢に襲われて命を落としました。
この事件でとある人間心理にスポットが当てられました。
助けを求めるジェノバーズさんの叫びを、38人の人が3度にわたって聞いていたのですが、誰一人助けようとする人はいませんでした。
「大勢いるんだから誰かが助けてあげるだろう」と全ての人が思った結果、誰一人行動する人がいなかったのです。この現象は心理学者によって「リンゲルマン効果(社会的手抜き効果)」と名付けられました。

引きのときにもこの「リンゲルマン効果」が現れます。実験で1対1で綱引きをしたときに出した力を100とすると、2対2、3対3と人数が増えるごとに1人1人が出す力は弱まっていき、8対8になると誰もが半分の力しか出さなくなってしまいました。大勢の中に埋もれていると「誰かが頑張ってくれるだろう」と考えてしまうのかもしれません。

の心理学もあります。
都会育ちの人は物事に感動したときでも冷静さを装っていることがあり、田舎育ちの人は感動を隠し切れず表に出してしまうことがあります。
また夏生まれの人は人におおらかに接して和やかな気分にさせてあげることができ、冬生まれの人は冷静に接して客観的な意見を言ってあげることができます。

うでしょうか。診断は当たっているでしょうか?
しかし少し考えてみると、どれも誰にでも当てはまる言葉だということがわかります。
誰にでも当てはまるにもかかわらず、巧みな言い回しで「自分のことを言われている」と思い込んでしまうのです。こうした心理のことを「バーナム効果」と言うそうです。
「あなただけに」と語られる言葉に、人はついつい乗せられてしまいがちなものなのです。

かし「自分だけに」と思ったら、往々にしてそれは誰にでも平等に起こっていることなのです。
そして「誰かがやるだろう」と思ったとき、それができるのは間違いなく自分だけなのです。
行動することとは、人がどう思うかに関わらず、自分の考えだけを信じて一歩を踏み出すことです。正しい行動とはそんな勇気ある行いのことです。その正しい一歩さえ踏み出せれば、その後に起きる素晴らしい経験が全てその人の財産になるのです。

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