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ま心のコラム

年をとっても若々しく

2016年1月7日

「あれ? よく知っている人なのに名前は何だっけなー」とか「出そうと思っていたハガキ、どこに置き忘れちゃったかなー」というような物忘れの経験はありませんか?
人間の脳は、年を取ればとるほど経験を蓄積し、判断力に磨きをかけていきますが、その代わり記憶力は二十歳をピークにして少しずつ衰えていきます。四十歳を迎えるころにはたいていの人が「誰?」「どこ?」「何?」にもどかしい思いをし始めるようになります。

かし脳も体の一部。健康を増進する手軽な方法が研究されています。
体と同じく脳にとっても重要なのが、なんといっても栄養ある食事と適度な運動です。
手のかからないインスタント食品より、きちんとした食事は見た目やにおいが想像力を大いに刺激します。また、カリウムを豊富に含む海藻類や、食物繊維が多い豆類は血流を改善して体も能も喜びます。さらにビタミンやポリフェノールを豊富に含む果物はアルツハイマー症の予防に役立つという研究結果が出ています。

日の散歩やウォーキングを習慣づけるのが一番ですが、その場にいながらできるストレッチや体操などで筋力を鍛えるだけでも脳の活性化につながります。身の回りのことを思い立ったときにさっと片付けるだけでも運動の効果があります。
脳は使うことでいつまでも若さを保つことができます。読書や知的ゲームも効果があります。しかし、脳を使う一番の方法は、なんといっても「人と接する」ことなのです。

間の大脳には「前頭連合野」という最も新しく発達した部分があります。ここは別名「心の黒板」と呼ばれています。
前頭連合野には、脳のあちこちにしまってある記憶を一時的にいくつも書き出して置けるワーキングメモリーという機能があります。黒板に似たこの機能のおかげで、様々な物事を比較して考えたり、計画を練ったりできるのです。前頭連合野は、物事を反省するとき、そして周囲に優しい気づかいをする時にも活発に機能する部分なのです。

交的な人間関係を保っていると、認知症になる危険性が半分近くにまで下がるという研究報告もされています。もっとも、無理な付き合いはストレスをため、かえって脳の働きを低下させてしまいかねません。人との良好なコミュニケーションーつまり絆ーを保つことが、実はこの上なく効果的な脳の健康法でもあるのです。
高齢化社会が到来していると言われ、様々な事象がマスメディアでも取り上げられていますが、年をとっても元気でいられるのなら、長寿は喜ぶべきことなのです。

事を楽しみ、運動を楽しみ、知的活動を楽しみ、人とのかかわりあいを楽しむ。人生は楽しみの泉です。知識に振り回されてあれこれと健康のことに頭を悩まさず、毎日を感謝とともに、節度をもって楽しく暮らす。究極の健康法とは「今ここにいる」ことへの感謝を忘れない、その心なのではないでしょうか。

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