イー・エス・ピー > コラム > 子どもの味方

ま心のコラム

子どもの味方

2016年7月5日

、いわゆるいじめの問題が世の中に衝撃を与えています。子どもたちがクラスメートを自殺にまで追いやってしまう事態の殺伐さ、また誰にも悩みを告げることなく突然自らの命を絶ってしまう子どもの心情は察するに余りあります。

本だけでなく海外にもいじめの被害はあります。韓国では「ワンタ」と言われて社会問題化しています。アメリカではコロンバイン高校銃乱射事件以来、いじめ防止法が49の州で実施されています。「ピンクシャツデー」といういじめ撲滅運動が、毎年2月の最終水曜日に行われ、世界中に広まっています。

リートコースに乗って大金を稼ぎ、いわゆる勝ち組になったら満ち足りた人生を送れるのでしょうか? そうとばかりは限りません。お金や社会的な地位だけで人生のはっきりした手応えを掴むのはおそらく難しいでしょう。生きる意味とは社会的成功とは別のものなのかもしれません。
いじめの問題がこれほど重要にとらえられるのは、実はそうした問題によって子供たちが、今の世の中の隠れたほころびを、子どもらしいストレートさで大人たちに突き付けているからだとだとも思えます。

どもは、大人の助けを必要としています。ちょっと手を差し伸べてあげるだけで、子どもは多くの問題を乗り越えていきます。子どもは周囲の誰が自分を受け止めてくれるかを見極める不思議な能力を備えています。子どもの困難に気付いてあげるのも、大人の大きな役割ではないでしょうか。

人も子どもも関係なく、いじめをするのはつまらない人間です。いじめられても「自分はこんなつまらない人間ではないんだ」と堂々と胸を張りましょう。心とは「弱いけれど正しいもの」の味方をする何かです。正しい心には、それを守ろうとする人が必ず傍にいてくれるのです。
子どもの傍にいて心を守る優しい心が今必要とされているのではないでしょうか。

イー・エス・ピーへの
お問い合わせはこちら