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ま心のコラム

大事なことは小さなこと

2015年2月1日

球の生命の源は「水」です。宇宙から見た地球のたとえようのない美しさもふんだんな水があるからに他なりません。
地球上の命そのものとも言える水ですが、人類が生活に使えるのは地球全体の水量の1%未満だということをご存知でしょうか。

球上の水の総量14億立方キロメートルの97%にあたる部分は海水で、生活水としては使えません。そして淡水のほとんどは極地の氷河や深層地下水、空気中の水蒸気などで占められています。地球上の数百分の1の水が人類の生活を左右する鍵を握っているのです。
生活の中には、水と同じくわずか数%の存在が、全体の在り方を決める鍵となっていることが珍しくありません。

間の体には約60兆個の細胞があり、その一つ一つに30億本のDNAがあります。DNAの99.9%はすべての人類に共通で、残りの0.1%がその人の個性を決めると言われています。どんな天才でも普通人との違いはたったの0.1%なのです。
ちなみに人間と、遺伝子的に人間に最も近い動物であるチンパンジーとのDNA情報共有率は98%。たった2%の違いをどう考えるべきなのでしょうか?

済の側面でも、世界人口70億のうち、2割以下の人々が世界の富の90%以上を所有し、最も貧しい2割の人々が手にする富は、わずか1~2%です。そうした人々は1日1ドル以下という貧困生活にあえいでいます。
政治の世界でも、国を動かすために選ばれるのは、ほんの一握りの人々です。傑出した政治家を擁して経済発展や国際貢献を実現する国もあれば、無能な為政者のために戦争や飢餓などの災禍を味わわなければならない国の人々もいます。

人一人の人間にも、その人がどんな人なのかを決める小さな鍵が宿っているものです。
生きる上では誰しも「自分のため」を考えずにはいられません。それは生存に不可欠のものだからです。
ですが、一人の人間の価値を決めるのは、その先にある「他人のため」を思う心ではないでしょうか。

とえほんの一瞬でも、自分より他人を優先する心を発揮したとき、たとえ誰も見ていなくても、その人の価値は大きく高められるのではないでしょうか。
そのわずかな輝きの他に、人間の輝きはありません。しかしそれは周囲の人々の道標となり、人生を確固とした足取りで歩くのに十分に足りる瞬間なのです。

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