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ま心のコラム

今日が特別な日なのです

2013年11月1日

○大根おろしに酢を加えると辛みがなくなる。
○安全ピンを付ける場所の裏に絆創膏を貼っておくと生地が痛まない。
○ガス台や窓ガラスは飲み残しのビールで拭くときれいになる。
○使用済みのアルミ箔を包丁で切ると切れ味が良くなる。
こうした生活の知恵はよく「おばあちゃんの知恵」などと呼ばれています。長年生きてきた時間が、こうした知恵として結晶したのです。物語の中の魔法使いや仙人がたいてい年老いた姿をしているのも「お年寄りの知恵」への畏敬の念の表れなのに違いありません。

閣府が発表した平成25年度版「高齢社会白書」によると、平成24年10月1日現在、日本の総人口1億2752万人のうち、65歳以上の高齢者は3079万人。割合でいえば24.1%、日本人のほぼ4人に1人が高齢者となりました。

もかかわらず、我が国の高齢者介護の仕組みは整っていると言えない部分が数多くあります。家族や国を支えながら長い人生を生き抜き、たくさんの知恵を蓄えた高齢者をもし「もういらない」とぞんざいに扱うなら、それは断じて豊かな社会とは言えません。また、高齢者を取り巻く現在の状況は、いずれ高齢者となるすべての人々を取り巻く状況でもあることを忘れてはいけません。

らゆる困難は幸福に至る道へと私たちを導いてくれます。
本当の幸せとは、お金に物を言わせて送る豪奢な生活ではなく、人と人とがお互いを思いやって暮らす温かさのことです。誰かを心から愛することができれば、それだけで人生は有意義なものだと言います。本物の幸せを見つけ出すことは決して難しいことではないのです。

ちろん、福祉が充実しているからといって人は必ずしも幸福になりません。私たちは、自分自身の力で、自分だけの幸せを見つけ出す必要があるのです。
90歳を超えたアメリカの女性が書いた言葉がそのことをはっきり教えてくれます。
「キャンドルを灯し、きれいなシーツを敷き、洒落た肌着を身に着けましょう。特別な日のために取っておかなくても良いのです。今日が特別な日なのですから」

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