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ま心のコラム

ひまわりとクリスマス

2013年12月1日

本のクリスマスの起源は遠く戦国時代、1552(天文21)年にフランシスコ・ザビエルが伝えた「ナタラ」(クリスマス・ミサ)にまでさかのぼります。明治時代にキリスト教が解禁されると勝海舟が日本初のクリスマスパーティーを開き、1905(明治38)年には街じゅうのクリスマスツリーで日露戦争の勝利を祝いました。

族や親しい人たちと静かに過ごす欧米と違い、日本ではクリスマスを盛大に楽しみます。クリスマスはすでに長い間、日本人の心を表す一大イベントなのです。

対に日本文化の形を借りて、西欧文化の心が花開いた例もあります。
モネやロートレックやルノアールなど、印象派の画家たちは軒並み浮世絵に衝撃を受けました。『ひまわり』を描いたゴッホも二百点以上の浮世絵コレクションを持っていたそうです。印象派の絵画にはあからさまに浮世絵の影響が見て取れる物がたくさんあります。浮世絵は単なる「ジャポニズム」ではなく、普遍的な芸術作品として受け入れられたのです。

は、形にこだわりません。水のように、どんな容れ物にも注ぐことができます。それは、うわべだけの物まねではありません。反対に、どんな形に変わってもなお自分自身でいられるのが、気高い本物の心なのです。

フリカの国々には一直線の国境線が目立ちます。それは列強による植民地分割の名残なのです。
植民地統治によってアフリカの民族も農地も、家畜を追う遊牧民の暮らしも分断されました。アフリカで内戦や紛争が絶えないのは、分断された異民族同士が同じ国に暮らすことにも大きな原因があるのです。心のない行為の結果は常軌を逸した現実となります。印象派の画家たちの美しい作品群は、投機の結果数十億円もの高値で取引されています。

リストが「汝の隣人を愛せよ」と言ったように、心とは他人の喜びを自分の喜びとする気持ちのことです。星空を見あげて、遠い国の人々のことに思いをはせてみるのもクリスマスらしい夜のひと時ではないでしょうか。

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