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ま心のコラム

幸福へのガラスの扉

2014年7月1日

界で一番男女格差が少ない国はどこか――2012年に135カ国で調査した男女格差指数によれば、それは0.8640ポイントを獲得した北欧のアイスランドということになりそうです。男女格差指数は経済・教育・政治・健康の4分野を総合して男女格差を数値化したものです。1が最高点(平等)で、0が最低点(不平等)となります。
アイスランド以下はフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、アイルランドと続きます。ちなみに日本は0.6530ポイントの101位という順位になっています。
世界的に見て日本は男女格差が大きい部類に入るのです。

会的格差を端的に言い表す「ガラスの天井」という言葉があります。性別や雇用形態、家柄や出身地、国籍や人種などの違いによって、仕事の成果に見合った社会的地位が与えられないことを言います。
人間を能力ではなく言われのない差別によって評価するのは、社会の悪習と言わなければなりません。一部の人の利便のために社会全体の利益が損なわれているからです。

ラスの天井にもいい面があります。それは打ち破る目標にすることができるという点です。
カースト制度と呼ばれるインドの厳しい身分制度を打ち破って、最下層の不可触民から初めてインド大統領になったコチェリル・ラーマン・ナラヤナン氏や、女性として初めてアメリカの名門ハーバード大学の学長になったドルー・ギルピン・ファウスト氏など、ガラスの天井を開け放って人々に大きな希望をもたらした人物がたくさんいます。

ラスの天井だけでなく、人生には「ガラスの迷路」とでも表現したいほどの様々な曲折が待ち受けています。時には四方を壁で囲まれているような非常に困難な時も訪れます。しかし何があってもあきらめてはいけません。なぜなら絶望の寸前で歯を食いしばる時、人間はその持てる力を最大限に発揮するからです。

の力はおそらく、直面した困難を切り抜けてなお余りあるものでしょう。困難は幸福への扉なのです。往々にしてそれは鍵のない扉に見え、重すぎてとても開かない扉に見えるでしょう。
しかしその扉は必ず開くのです。なぜならその扉の前に立つことになるのは、たった一人に決まっているからなのです。その困難の扉は、その人が通るためだけに作られたその人の幸せへの扉なのです。

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