心で見える心の色
2019年03月01日
空はなぜ青いのでしょうか。一見当たり前のように思える空の色は、歴代の科学者を何百年にもわたって悩ませてきた問題でした。
イギリスの物理学者、レイリー卿がその謎を解き明かしました。空気中の粒子によって、波長の短い青い光がほかの色より強力に散乱されるため、空は青く見えるのです。レイリー卿は1904年にノーベル賞を受賞しました。
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人間が扱っている色は1677万色。私たちは赤、青、緑の錐体細胞でそのうちの数万色を識別できるといわれています。
人間の目には見えない色も、自然界には存在します。
鳥や爬虫類、昆虫たちは紫外線を見ることができ、花や果実、オスとメスなどを人間より細かく区別しています。
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ある人の特長を「カラー」というように、人は心を色として見ます。
愛や情熱は赤い色で表現され、平和や安心のシンボルには緑が使われます。黄色やオレンジは活発さや心の温かさを表し、知性や冷静さ、無限の広がりの表現には青が使われます。やましいところのないことを「潔白」と言い、裏表があることを「腹黒い」と言います。偽りのない、ありのままの心を「赤心」と言い、憂鬱な気分のことを「ブルー」と言ったりもします。
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自分自身の心の色は、自分で選ぶことができます。明るい人でありたい。冷静に物事を運びたい。周りを安心させる人でありたい。どんな自分でいたいかによって、自分で選んだ色のリボンを心に結んでみてはどうでしょうか。
心は何色でも構いません。明るくても暗くてもいいのです。どんな色も、人類という名画を描くのに必要だからそこにあるのです。一つ一つの色にではなく、いろいろな色が並んだ調和にこそ、本当の美しさがあるのです。
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現実の世界に目に見えない色があるように、心の世界にも目に見えない色があります。
その色を見ることができたら、それまでよりもより深く、有意義な世界を見出すことができるのです。
心とは、普段は目に見えない色を見るためにあります。幸せは、その色が見える人のところにやってくるのではないでしょうか。
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