お金と心
2015年01月05日
津軽鉄道のストーブ列車、秩父鉄道のSL、猫の駅長「たま」がいる和歌山電鐵、日本最西端の松浦鉄道など……。
ローカル鉄道という言葉に、皆さんはどんな響きを感じるでしょうか。
風光明媚な自然の中、古き良き時代を懐かしむことができるローカル線の旅は多くのファンを魅了しています。
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ところがそうした優雅な面と裏腹に、ローカル鉄道には経営難の問題が付きまといます。かつて地域住民の足として活躍した地方路線の多くは、沿線の過疎化や少子化、自家用車の普及などで利用者が激減しているのが現状です。
赤字が常態化し「もう使命は終わった」として廃止され、路線バスなどに転換された鉄道も少なくありません。
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しかし、赤字だということはそのまま、その地域に鉄道が不要だということなのでしょうか。
山間部などでは不便なバス運行による生活を強いられ、また、鉄道がなくなったあと地域に社会からの孤立感が残ってしまうことも避けようがありません。
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同様の問題に「買い物難民」現象があります。
かつての新興住宅地などで高齢化や過疎化が進んだため商店街やスーパーが経営不振に陥り、姿を消してしまうのです。
数キロも離れた店まで日々の買い物に行くのは高齢者でなくても大変なことです。
そうした方々を支援するボランティアなどが行われていますが、根本的な解決には至っていないのが現状です。
利潤を追求する経済原理は、弱い立場の人になかなか手を差し伸べてくれません。
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しかし、経済力とは何でしょうか?
贅沢な暮らしをすることよりも、誰もが困ることのないようしっかり支えてくれるのが本当の経済力ではないでしょうか。
暮らしの安心は他の何よりも価値のあることです。
鉄道や商店の経営の難しさを「赤字」ととらえるのではなく、何物にも代えがたい人々の安心を築くための「資金」とする考え方が今必要とされているのではないでしょうか。
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お金と心には密接な関係があります。
自分のためにそれを使うと決して自分のためにはならず、他人のことを考えて使えば必ず自分に報いてくれます。
幸せになる一つのコツがそのことに隠されているのです。
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